認知症外来

認知症患者数は、当面の間増加傾向が続くと予測されています。

また、最近では抗アミロイド抗体薬が出現したことにより、超早期での発見が重要となっています。
しかし、一般的に行われているMMSEや改訂長谷川式簡易知能評価(HDS-R)では超早期の認知機能低下を十分に評価できない可能性があります。当院ではそのような場合に、MoCA-Jなどの難易度の高い検査を実施します。

なお、当院で実施可能な心理検査や評価尺度は以下の通りとなります。

当院で実施している心理検査・評価尺度

  • Mini-Mental-State-Examination (MMSE)
  • 長谷川式認知症スケール(HDS-R)
  • Clock Drawing Test (CDT)
  • Trail Making Test (TMT)
  • Montreal Cognitive Assessment-Japanese (MoCA-J)
  • Frontal Assessment Battery (FAB)
  • Clinical Dementia Rating (CDR) 
  • Geriatric Depression Scale 15 (GDS15)
  • Dementia Assessment Sheet for Community-based Integrated Care System-21 items (DASC-21)

認知機能クイック検査(簡易検査)

認知症の解説についてはこちらをご覧下さい。

認知症外来を受診するにはハードルが高い」「そこまで深刻な状態ではないものの、物忘れが気になる」という方には、認知機能クイック検査のご利用をご検討ください。

認知機能クイック検査は、当院院長が考案した検査で、「時間の感覚」や「記憶」に加え、一般的に用いられているMMSEや長谷川式認知機能スケールでは評価しにくい「前頭葉機能」や「情報処理能力」についても、簡易的に測定することができます。
そのため、自動車運転の適性についても、一定の評価が可能です。

認知機能クイック検査についてはこちらをご参照ください。

認知症外来(精密検査)

認知症の解説についてはこちらをご覧下さい。

「最近、物忘れが増えた気がする」「家族の様子がいつもと違う」...

そんな小さな気づきが、認知症のサインかもしれません。

桜上水駅前内科では、認知症外来を設けています。早期診断と適切な治療、そしてご本人様とご家族様を支えるサポート体制を大切にしています。

認知症外来の受診であることをご本人様に伝えにくい場合は、問診票にその旨ご記載ください。ご配慮いたします。

治療・サポート内容

認知症の診療では、正確な診断だけでなく、その後の治療や生活・介護に対する支援が必要となります。

当院では、進行を抑制する薬物療法から、内科合併症の管理、日常生活に対するアドバイスまで、総合的に対応しています。早期発見によって、住み慣れた自宅で、少しでも永く、かつ安全に生活できるように支援していきます。

薬物療法

認知症の進行をできるだけ緩やかにするため、症状や病型に応じた薬剤を選択し、治療を行います

また、意欲の低下や抑うつ、攻撃性、同じ行動を繰り返すといった症状に対しても、必要に応じて治療を行います。

あわせて、認知機能に悪影響を及ぼす可能性のある薬剤が使用されていないかを評価し、必要に応じて見直しを行います。

抗アミロイド抗体薬(レカネマブ、ドナネマブ)については、投与の対象となる可能性があるかを慎重に判断します。また、抗アミロイド抗体薬による治療をご希望の場合には、実施可能な医療機関をご紹介いたします。導入後のフォロー(継続投与)については当院でも実施可能です。

当院では、原則として保険診療の範囲内で検査および治療を実施しています。
現時点では、サプリメントなどの自費診療で有効性が確立された治療法はないと考えているため、自費治療は行っておりません。
ただし、近年は帯状疱疹ワクチンによる認知症の発症予防の可能性が示唆されていますので、帯状疱疹の発症抑制を主目的として接種を行うことおすすめします。

認知症に伴う行動心理症状(問題行動・BPSD)

認知症に伴うBPSDとして

  • 怒りっぽさ
  • 妄想(被害妄想が多い)
  • 不眠や昼夜逆転
  • 介護拒否
  • 幻覚
  • 抑うつ
  • 徘徊
  • 暴力や暴言

など、多彩な症状が認められ得事があります。

一般的には鎮静剤(非定型抗精神病薬)が用いられることがおおいですが、副作用として過鎮静や運動機能障害などが認められることがあります。

こういった薬を用いることについて、ある程度必要ではありますが、これだけでは十分ではありません。

鎮静剤を用いる前に、原因を見極め、生活環境・身体状況・心理面を考慮した総合的な対応を行い(もちろんご家族様の介護負担についても考慮します)、さらにこういった症状を助長する薬の投与を控えることや、鎮静剤ではない投薬治療、また、鎮静剤が必要となった場合には、極力少ない量で治療していくことで、ご本人様の苦痛やご家族様の負担軽減に務めていきます。

「老年科専門医」+「認知症専門医」だからこその、一人一人に合った治療をご提案します。

合併症管理

高齢者において、認知症以外の疾患を全く認めないということは比較的まれです。
また、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール異常)といった生活習慣病は、認知症と深い関連があると考えられています。

当院では、認知症の診療と同時に、これらの合併症についても継続的に管理することで、全身の健康維持を目指します

生活習慣病以外の内科疾患についても対応しています。
また、急な体調変化がみられた場合には、まず当院へご連絡ください

生活支援

日常生活の中で実践できる工夫をご提案します。

食事、運動、睡眠の改善、転倒予防などについて、患者さま一人ひとりの状態に合わせたアドバイスを行い、快適で安全な生活を支えていきます

また、介護保険の申請に際しては、詳細な聞き取りや診察、検査結果をもとに、身体機能・認知機能のいずれについても適切に評価し、正確に記載を行います。

ご家族へのサポート

認知症はご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな負担となることがあります。

当院では、介護に関する不安や悩みに寄り添い、相談を受けながら具体的な支援方法を一緒に考えていきます。介護負担を軽減し、ご家族が安心して支えられるようにサポートいたします。

地域連携

地域包括支援センターや介護保険サービスの利用によって生活全般を支えられるようにアドバイスを行っていきます。

地域のネットワークを活用し、患者さまやご家族が孤立しないよう継続的に支援を行います。

通院が困難な方へ

受診拒否や身体機能の低下にて通院が困難な場合は、お電話にてご相談ください。訪問診療が可能かご検討させて頂きます。なお、当院は在宅療養支援診療所ではありませんので、24時間の対応は行っておりません。ご了承ください。

受診時にご用意いただくもの

  • マイナンバーカード(健康保険証)
  • お薬手帳
  • かかりつけ医からの診療情報提供書(紹介状)があればご持参ください
  • 過去の検査結果があればご持参ください

認知症は早期に気づき、対応することがその後の生活の質を大きく左右します。当院では、ご本人様の症状に合わせた診療だけでなく、ご家族様の心の支えとなれるよう心がけています。

小さな変化が「年齢のせい」と思えるうちに、ぜひ一度ご相談ください。桜上水駅前内科は、地域に根ざした「安心の医療拠点」として、皆さまの暮らしを支えてまいります。